入社おめでとうございます。社員・役員を代表して、心から皆さんを歓迎いたします。
今年も新型コロナ対策でリモート開催となってしまいましたこと、誠に申し訳なく、また残念でなりません。全員が集合して行う入社式の緊張、希望、不安、仲間との一体感など様々な思いが絡み合う経験はとても大事だと思っています。従って、皆さんには、また後日集合の機会を体験していただくことになろうかと思います。
これからの研修、その後の配属先での教育や経験を通して、当社の文化を咀嚼して、自分と上手に折り合いをつけ、身に着けていってほしいと思います。その時、東ソースピリット(①挑戦する意欲、②冷たい状況認識、③熱い対応、④継続する意志、⑤協力と感謝)という理想を目標に、自らを成長させていってください。「自らを成長させる」に関しては、私が入社した1984年の入社式で、次のようなお祝いの言葉がありましたので、皆さんに伝えます。
「諸君は今日まで学業の厳しい跳躍台を次々と見事に踏み越えてきた。この定められた跳躍台も今日のこの緊張の瞬間を最後に無くなる。社会の跳躍台には予見されるものはない。今日からは自分自身で仕事の中に跳躍台を設営しなければ人は作ってくれない。自分の心中に見えない跳躍台を作り、緊張し、決断し、反省することを実行するか否かは己の考え次第である。」会社は仕事の場、跳躍するチャンスは提供しますが、それを如何に活かすかは皆さん次第ということです。
最後に、これからの社会生活において、心掛けてほしいことを3つ話します。
- 常にポジティブに考えてほしい
- 私自身が、どちらかというと「ネガティブ思考になりがち」なことから自戒を込めています。これは、コリン・パウエル元アメリカ国務長官の著書「It Worked for Me(リーダーを目指す人の心得)」にある、自戒13ヶ条のもので、「やればできる」、「何事も思うほどに悪くない」と思って行動することで、うまくやっていけることが多いというものです。
- 夢をもつこと
- ただし、まだ夢が見つからない人は、これから一緒に仕事をする「目の前の人を喜ばせる」ことから始めるといいと思います。それを続けていけば、いつかその人から見てかけがえのない人になるはずです。
- チャンスをとらえられるよう日々鍛錬
- 仕事のほか、英語や資格など、なんでも自分を成長させるよう日々鍛錬をしてください。ただし、ちょっと一休みしたからといって、落ち込む必要はありません。
東ソーの将来を担うのは、皆さんです。ともに力を合わせて、東ソーの新しい時代を築くとともに働き甲斐のある会社にしていきましょう。