東ソーは、フィリピン証券取引所に上場しているフィリピンのソーダ製品の製造・販売会社であるマブハイ・ビニル・コーポレーション〔以下、マブハイ社〕(現行出資比率;東ソー33.77%、Banco De Oro Unibank銀行〔以下、BDO〕34.08%、三菱商事5.76%他)について、筆頭株主であるBDO社から全株式及びその他の株主から株式公開買い付け(TOB)方式による株式の買取を決定しました。TOB応募期間は09年11月9日から09年12月9日を予定しており、これにより東ソーのマブハイ社への出資比率は最大94.24%に高まり、東ソー子会社となり、今後は東ソーが三菱商事と共に経営を行うこととなります。購入金額はTOBの応募結果によりますが、約10億円弱を予定しています。
マブハイ社は1965年から苛性ソーダ年産4千トンの生産能力で生産・販売を開始しました。その後、フィリピンにおける苛性ソーダの需要拡大に伴い、増強を行っており、現在は苛性ソーダ年産能力2万4千トンと、フィリピン国内で唯一の電解メーカーとして、その地位をより確固たるものとしています。今後も安定的な成長が期待できるフィリピン市場において、マブハイ社は積極的な事業展開を行っていきます。
今回のマブハイ社の子会社化は、東ソーのコア事業である「ビニル・イソシアネート・チェーン」事業の海外展開の拠点としての位置付けをより明確にし、今後の事業展開における一体的運営体制強化を図ろうとするものです。
■マブハイ社の概要
正式名称 ; Mabuhay Vinyl Corporation
(マブハイ・ビニル・コーポレーション)
本社住所 ; 3/F Philamlife Bldg. 126 L.P.Leviste St.,
Salcedo Village, Makati City, The Philippines
事業内容 ; ソーダ製品の製造・販売