東ソー株式会社
トーソー・ハースを100%子会社化
~東ソーグループとしての連結経営を強化~
東ソーは、ローム・アンド・ハース(以下R&H、本社 米国ペンシルベニア州)と50%ずつのパートナーシップで設立・運営しているトーソー・ハース(本社 米国ペンシルベニア州、社長 D.グラス)を完全子会社化することに決定、本日(米国時間19日)、R&Hとの間でLOI(Letter of Intent、契約意図表明書)を締結しました。なお、本契約は7月末までに行う予定です。
現在、トーソー・ハースの売上高の約85%は東ソーが製造している商品が占めており、今回のパートナーシップ契約更新を機に、東ソーがトーソー・ハースの事業を全面的に引き継ぐこととしました。これにより、東ソーは、欧米での分離・精製剤市場に対する更なる事業強化を行うとともに、連結経営への取組みを一層加速させていきます。
トーソー・ハースは1987年に、東ソーとR&Hによって生化学・医薬分野などにおける分離・精製剤の販売、マーケティングを目的に設立されました。また、欧州地区での活動のため、1989年にトーソー・ハースの子会社としてトーソー・ハース・ヨーロッパをドイツに設立しています。 主力製品としては、東ソーが製造している分析および工業用の分離・精製剤(商品名;トヨパールR)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)用分析および分取カラム(商品名;TSK-GELR)、またR&Hが製造している分離・精製剤(商品名;アンバークロムR)であり、1999年度の販売実績は前年度に比べ30%超の伸びを示しています。
東ソーのバイオサイエンス事業はグリコヘモグロビン分析計(糖尿病検査装置)や免疫診断装置、免疫診断薬などからなる診断事業、高速液体クロマトグラフを核とした分析機器やHPLCカラム、トヨパールなどからなる計測事業より構成されており、グループ各社を含めた売上高の合計は約200億円、従業員総数も500名超となっています。今回、トーソー・ハースを完全子会社化することにより日欧米の3拠点体制を確固たるものとし、バイオサイエンス事業を更に強力に事業展開していきます。